実力も運のうち!

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こんばんは!唯ひかり(HiKaLi)です!

『実力も運のうち能力主義は正義か?』というマイケル・サンデル教授が書いている本について本の簡単な紹介と私の思うことを書いていきたいと思います。

本書は「弱者」の為の本です。弱者とは、現在の資本主義社会の中におけるつまり貧困層のこと。

マイケル・サンデル教授はハーバード大学教授で政治哲学を専門としている方です。

私はこの方を何年前か忘れましたが随分前に「白熱教室」という動画で知りました。それはこの方の哲学の講義が当時あまりにも面白いと学生たちに人気であったため、ハーバード大学史上初の公開授業として学外の人たちにも共有してくださったものです。

その授業では、正義とは何か?についてを生徒たちと深く考えていくものでした。人の命の価値についてや政治経済との絡みを歴史的哲学者達の哲学論を用いながら具体的にどのように向き合っていくのが人間の最善な道なのかを考える授業で、とても面白いものでした。今でも YouTubeで上がっている動画があるので気になる方はチェックしてみてください。また『これからの「正義について」話をしよう』という本も世界的ベストセラーとなって100万部以上が売れとても有名な著書となっています。

本題

今回のこちらの本に書いてあることを要約して下記記載しました。(全部ではなくざっくり読み)

今後の世界が「道徳」や「共通善」を踏まえてより良い政治経済を作っていく為に、望ましいであろう提案を哲学を用いて展開していきます。昔のような階級社会から能力主義社会に表向きには変わった現代に対して良い側面もあったが実態は人々の分断を生んでいっていることを危惧しており、実質的には、富める家に生まれたものはラッキーな環境であり、本人の努力の効果が最大限に発揮され成功する立場に立てる可能性が高いことを述べています。(賄賂で有名大学に入学する例もありました)それによって本人達の努力もあるので、富裕層に生まれた本人達が自分が頑張ったから全ては手に入れた対価だと勘違いして、成功しなかった人たちに対して努力が足りなかったからなどと見下してしまうことが起きるという事を懸念しています。※全否定ではありません。努力の必要性と恩恵も承知の上で、成功の影には本人の努力ではどうにもできない環境要因、時代的な要因も非常に大きいというような内容を著者は伝えており、これが能力主義における重大な問題であり、道徳の欠如した成功者が社会的秩序を作っていくことが世の不満を膨らませて行っていることを伝えています。これらはトランプ政権が勝利した際に起きたことを用いて解説されています。(貧困層がトランプ大統領を支持した件)

また、成功者は自分が幸運であったことを自覚し認め、貧しい人たちにもチャンスや手を差し伸べることの必要性を伝えています。それは例えば、いわゆる”成功者”のようなラベリングされている職種ではない労働環境にある(過酷な労働環境にあるにもかかわらず対価が低い)方々に対する対価の支払いをもっと増やすことの提案などです。

引用(研究の結果、こんにちの高等教育は、社会的上昇を驚くほど推進していないことがわかった。それが特に著しいのが、名門私立大学だ。ハーバードやプリンストンといった大学への進学は貧しい子供が出世する絶好のチャンスとなるものの、こうした大学に入る貧しい子供はそもそもあまりに少ないので、社会的移動率は低い。所得規模の最下層から最上層へ上昇する学生は、ハーバード大学では全体のわずか1.8%(プリンストン大学ではわずか1.3%)にすぎない。一流公立大学の場合は事情が違うだろうと期待する向きもあるかもしれない。ところが、公立大学もまたすでに裕福な学生を多く入学させているため、社会的な上昇移動にほとんど貢献していない。)

引用(私の成功が私の手柄だとすれば、彼らの失敗は彼らの落ち度に違いない。こうした論理によって、能力主義は共感性をむしばむ。運命に対する個人の責任という概念が強くなりすぎると、他人の立場で考えることが難しくなってきてしまう。)

私はここまで読んで、貧富の格差とそれに伴う不満と怠惰は日本だけではなく世界規模で起きていることなのだなと改めて思いました。

スピリチュアルをやっていると、幸せであるという肯定的な自分にフォーカスしていくとそれが増幅していくという定説があって、自分の幸せを感謝しようという意識の持ち方を提案したりされたりすることがありますよね。

私もかつてはそのタイプでした。しかし、実情として世界がもうここまで分断しつつあることを知っておかないといけないのではないかなと思います。

それは対策としてです。自分達のおける環境はどうなのか?そしてその出発点からどうなっていきたいのか?自分で舵取りするために、自分の現在地を正確に把握する必要があります。

それは、思い込みではなく客観視をすることに繋がります。

ですからいっぺん通りのアファメーションをしていれば、うまくいく!などではない本質を理解していくことも今後はやっていかないといけないなと新しい課題を見出しました。

これは以前から思っていたことでしたが、みなさんから私は占い師として認知されているため、立場的に口にすることは好ましくないだろうと自分の中だけの問題にしていました。また、確かなエビデンスとなるものがなかったため、曖昧な定時をすることもできないなと思っていたからです。でも今後は、このように書籍を通じて皆さんにエビデンスを元にした、世界や日本の実情を伝えるとともに、ここから私たちはどうなっていきたいか?

どうなっていくのが物心両方が豊かな私たちの未来に続くだろうかと一緒に考えていけるとよいなと思います。

ちなみに、本当は私はタレント的な感覚で唯ひかりという名前でYouTubeを始めていました。始めた当初はタロットが面白そうだったのであげていただけです。周りが(例ブログや企業など)が勝手に私をタロット占いYouTuberと定義付けしていましたが、私は本当はそんなつもりはなくて、タレント的に始めたのの最初がたまたま占いだっただけです。もっと本質で占い師としてやっていくつもりがあったなら名前は唯ひかりではなく、タロット占い YouTubeチャンネルなどそのような行動形態を名詞にしたチャンネルにしたと思います。私を占いで括らないで欲しいのです。

今後どうゆう活動をしていくのかはまだ決まっていませんし、このブログはどんな形になっていくのかも決まっていませんが、多くの人とともに有益で豊かになれるチャンネル、ブログにしていけたら良いなと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます(^^)

Hikali

コメント

  1. エイジ より:

    唯ひかりさんの今後の御活動、御活躍を応援しながら、私も一緒に勉強できたらなと思っております、いつもありがとうございます!

    • Hikali HiKaLi より:

      エイジさん こちらこそ、サロンではたくさんの時間をありがとうございました(^^)
      今後、絵を描く人を募集するかもしれないな〜と思っています。もしご都合が良ければ挙手してくださいね(^^)

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